ここ数日「copyrightclaims.org」からのアクセスが増えていたのでドメインのサイトを確認すると、外国のサービスサイトへ転送されるという典型的なリファラスパムでした。
リファラスパムとは、アクセス参照元(リファラ)を利用した無差別広告(スパム)のことで、アクセス解析の権限を持つ「サイト管理者」をターゲットとするものです。
スパムの参照元サイトには悪質なスクリプトが埋め込まれていたりと迷惑な話ですが、注目したいのはスパム行為の是非ではなく、ターゲットに即したドメインが選定されているという点です。
自サイトへの流入元を確認しているサイト管理者にとって、上記のようなドメイン名はとても関心高いキーワードです。「copyright」と「claim」しかも「.org」という非営利団体を表すトップレベルドメインが並ぶと、著作権絡みの調査でも入っているのかと一度は確認せざるを得ません。
当然、ドメイン名やファイル名だけで集客できる訳でもなく、企業公式サイトのドメインに企業名以外のワードを用いるデメリットもあるため、これをそのまま集客の施策にはできませんが、ターゲット想定がどれだけ集客に重要であるかを説明するには十分な例だと思います。
ですが、関係者が増えるほど絞り込みが弱くなったり、多くのニーズを取り入れた結果どのニーズも満たさないものになったりと、ターゲット想定は思っている以上に難しく、これを解決してくれるペルソナマーケティングをまたの機会に。